こんにちは、
賃金人事制度構築コンサルタントの伊東です。

今回は
「人事制度の成功を分けるポイント」
というテーマをお伝えします。

ぜひご覧ください。

 

先日ある会社の後継者と
お会いしました。

50年以上の歴史がある会社で
40代の後継者が引き継いで
3年が経ったところです。

この後継者は
新しい事業への進出や新卒採用など
積極的な取り組みを行っています。

人事制度の導入に興味があるとのことで
お会いすることになりました。

話をきいてみると
先代までは経営者の裁量で
賃金を決めてきたとのこと。

自分が実際にやる立場になって
「昇給や賞与の決定が非常に難しい」というが
人事制度を導入したい背景でした。

実はこの話のように
後継者が主導してルール作りに
着手するのはとても多いパターンです。

この時に
私が必ず確認することがあります。

それは…
「後継者が社員にどのように働いてもらいたいか」
そのイメージがあるかどうかです。

========================
社員を排除する目的の制度は失敗する
========================

後継者が仕組み作りを主導する時に
よく失敗してしまうケースが
自分の意に沿わない社員を
排除するために制度を導入することです。

適正なプロセスを経た結果として
そのようなことが起こる
ことはありますが

「特定の社員に対して厳しい対応をするため」
という目的を置いてしまうと
多くの場合で失敗します。

このような目的を置くと
人事制度が社員の悪い部分に目が向いたものになり
社員が委縮してしまうような制度になりがちです。

========================
「社員にどうなって欲しいか」というイメージがあるか
========================

そこで、先ほどの後継者に確認しました。
「人事制度を通じて社員にどうなって欲しい
というようなイメージはありますか?」

すると、「現場の監督者にはこういう風になって欲しい」
「新しく入社した社員には、会社のこういう未来を示したい」
というように明確に回答されました。

その回答をきいて
私はアドバイスしました。

「今お話しされた内容を整理して
制度に落とし込んでいけば
きっと良い制度になります」

実際にこのようなケースだと色んな議論をしながら
社員も納得の制度ができるはずです。
これまでの経験がからそんなイメージができます。

人事制度を通じて社員にどのようになってもらい
何を実現したいか
その目的を考えることがとても大事です。

 

今回は以上です。
ご覧いただきありがとうございました。