こんにちは、
賃金人事制度構築コンサルタントの伊東です。
今回は
「人事制度の成功を分けるポイント」
というテーマをお伝えします。
ぜひご覧ください。
先日ある会社の後継者と
お会いしました。
50年以上の歴史がある会社で
40代の後継者が引き継いで
3年が経ったところです。
この後継者は
新しい事業への進出や新卒採用など
積極的な取り組みを行っています。
人事制度の導入に興味があるとのことで
お会いすることになりました。
話をきいてみると
先代までは経営者の裁量で
賃金を決めてきたとのこと。
自分が実際にやる立場になって
「昇給や賞与の決定が非常に難しい」というが
人事制度を導入したい背景でした。
実はこの話のように
後継者が主導してルール作りに
着手するのはとても多いパターンです。
この時に
私が必ず確認することがあります。
それは…
「後継者が社員にどのように働いてもらいたいか」
そのイメージがあるかどうかです。
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社員を排除する目的の制度は失敗する
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後継者が仕組み作りを主導する時に
よく失敗してしまうケースが
自分の意に沿わない社員を
排除するために制度を導入することです。
適正なプロセスを経た結果として
そのようなことが起こる
ことはありますが
「特定の社員に対して厳しい対応をするため」
という目的を置いてしまうと
多くの場合で失敗します。
このような目的を置くと
人事制度が社員の悪い部分に目が向いたものになり
社員が委縮してしまうような制度になりがちです。
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「社員にどうなって欲しいか」というイメージがあるか
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そこで、先ほどの後継者に確認しました。
「人事制度を通じて社員にどうなって欲しい
というようなイメージはありますか?」
すると、「現場の監督者にはこういう風になって欲しい」
「新しく入社した社員には、会社のこういう未来を示したい」
というように明確に回答されました。
その回答をきいて
私はアドバイスしました。
「今お話しされた内容を整理して
制度に落とし込んでいけば
きっと良い制度になります」
実際にこのようなケースだと色んな議論をしながら
社員も納得の制度ができるはずです。
これまでの経験がからそんなイメージができます。
人事制度を通じて社員にどのようになってもらい
何を実現したいか
その目的を考えることがとても大事です。
今回は以上です。
ご覧いただきありがとうございました。
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