株式会社酒井組(総合建設業@東京都青梅市)

東京都青梅市で事業展開されている株式会社酒井組さまから当社のご支援を受けた感想をいただきました。酒井組さまは、創業130年を迎えており、非常に長い歴史を持つ会社です。地元に根差し公共工事を中心として事業を展開されていますが、近年には新事業を立ち上げるなど、さらなる成長発展に向かわれている会社です。
今回は、代表取締役の須田晶子さまと執行役員の須田航さまにお話を伺いました。
◆会社概要
所在地:東京都青梅市二俣尾3丁目843番地6
代表者:代表取締役 須田 晶子
創業:1894年
社員数:15名(2024年8月時点)
業種:総合建設業
HP:https://sakaigumi.tokyo/

Q1.御社ではどのようなことを大事にして事業を展開されていますか?

ー須田 航さま
当社の事業の柱となるのは土木工事の公共案件で、全体の8割くらいを占めています。
その他に民間工事も行っていまして、例えば、造成や外構工事や住宅の内装工事などを展開しています。
どのようなことが大事かということですが、やはり一番は地元で長く続いてきた会社なので、地元の方たちに貢献できる仕事をすることです。そして、仕事をする上では常に誠実な姿勢でいたいと考えています。
ー須田 晶子さま
当社は130年の歴史がある会社ですが、やはり信頼性があるものを作っていくこと、また人とのつながりということを大事にして事業展開してきました。
特に人が困っていることに対しては常にアンテナを立てていて、最近始めたサービスがニーズを捉えてうまく展開できたということもあります。
これからも地域や地元の人が何に困っているかを意識して、人とのつながりを大事にしながら事業を展開していきたいです。
Q2.今回人事制度の導入に興味を持った理由はなんでしょうか?

ー須田 晶子さま
自社に評価や給与決定の基準が無かったことが問題でした。例えば、私自身が年2回の賞与を決めるのですが、その際に社員から直接不満を言われたこともあったりして、とてもストレスでした。
また、特に若手社員に対して「何をしたら上に上がっていけるのか」という基準を示したいということもありました。
これまでは給与を経営者の感覚で決めていたのですが、それが正しいのかという疑問が常にありました。しっかりと基準を設けて社員に説明できるようにしたかったというのが大きな理由です。
Q3.当社に依頼いただいた決め手は何ですか?
ー須田 航さま
当社の規模や課題に対応できるように、一から作っていきましょうと提案いただいたのが一番の決め手です。
比較的容易に導入できるパッケージ化された人事制度を導入するという選択肢もありましたが、もし当社に合わなかったらどうしようという気持ちがありました。
伊東さんからの提案を聞いて一緒に作っていけそうと感じたからです。
ー須田 晶子さま
実は人事制度の導入を検討する際に、数社から比較検討していました。ただ、他社の場合、制度のボリュームが大きすぎて当社には合わなそうと感じました。
伊東さんから提案いただいた社員を巻き込んで作っていくというのも決め手になったポイントでした。
Q4.実際に当社と人事制度構築を取り組んでみた感想はいかがですか?
ー須田 航さま
完全に当社に合うものができたと感じています。極端にシビアでなく、社員が努力した分をしっかりと評価できるものができました。
実際に社員が参加してワークショップを重ねて作り上げていったので、納得感を持てるものができたと思います。この先運用していってどうなっていくか楽しみです。
ー須田 晶子さま
正直いうと、スケジュールがタイトだったこともあり大変な面はありました。日々の業務の中で、人事制度を作るのはこんなに労力がかかるのかと実感しました。特に同じ時間に社員を集めることには苦労しました。
ただ、これだけ労力をかけて完成できたことで、今後会社を次世代に引き継ぐ際に基準となるものができたと感じています。
また、会社全体として人事制度を作り上げるということは方向性をすり合わせる意味でも良い動きだったと思います。
Q5.人事制度を導入・運用を開始した手ごたえはいかがですか?

ー須田 航さま
まだ運用を開始したばかりで正直手ごたえを感じることはまだありませんが、思っていたほど社員からの反発がなかったことに安心しました。
例えば、毎月上司と部下で面談を実施するのは大変ですし、特に管理者からの抵抗があることも覚悟していたのですが、予想以上にスムーズなスタートを切ることができました。
社員も手探りでやっている段階ですが、これが習慣化していけば非常によい制度になると感じています。
ー須田 晶子さま
まず、管理者クラスが人事制度の運用に対して「できない」と言わなかったのはよかったです。
時間がなくて難しいと言われるかとも思っていたのですが、管理者から普通に「面談をやります」という話があり安心しています。
Q6.これから人事制度の運用を通じて実現していきたいことはありますか?
ー須田 航さま
評価シートにもとづいて、経営陣が細かく指示をしなくても、社員それぞれが上司と相談するなどしながら自ら動けるようになってほしいと思います。そうすることで、社内のコミュニケーションも増えていき、会社にいることのやりがいにつながると期待しています。
ただただ、給料をもらって指示された作業をするのではなく、自分の成長を自分で考えるガイドブックのようにしていきたいですね。
ー須田 晶子さま
まだまだ未知な部分はありますが、人事制度を運用していった先の将来像は漠然としてはいますが、自発的に働く社員が増えていくことを期待しています。
人事制度の運用を重ねればおのずと業績向上にもつながっていくことを社員にも実感してもらい、これから成功事例を作っていきたいです。