株式会社ローズ・ビルサービス(総合ビルメンテナンス業@福島県郡山市)

福島県郡山市で「ビルメンテナンス業務」「警備業務」「建築物保全業務」を手がける、株式会社ローズ・ビルサービスさまより、当社の支援についてのご感想をいただきました。
創業60周年を迎えた同社は、地域に根ざした確かな実績のもと、より高品質で安心・安全なサービスの提供を追求し、さらなる成長に挑戦し続けておられます。
今回は、代表取締役社長の遠藤友紀晴様、取締役部長の遠藤誠也様にお話を伺いました。
(※役職は2025年11月時点のものです)
【会社概要】
・社名 株式会社ローズ・ビルサービス
・創業 1965年3月6日
・従業員数 530名(令和5年度)
・HP https://rose-bs.com/
Q1. 人事制度導入を決断した理由について
【伊東】元々人事制度は一部整備されていましたが、どのような課題を感じて今回人事制度の全般を整備しようと思ったのですか?
【遠藤社長】さまざまな観点で事業承継を進める中で、人事制度を見直す必要性を強く感じていました。制度自体は一部存在していたものの、完全な運用になっていませんでした。いわば私の頭の中だけにある恣意的な仕組みになっていました。
次世代に引き継ぐにあたり、制度をもっとオープンにして、誰にとっても分かりやすく“見える化”したい――それが見直しの一番のきっかけでした。
【伊東】私がご支援する前に、すでに人事評価制度は自社で構築されていたようですが、なかなか運用が難しいということもお伺いしていました。
もし、そのまま人事制度の運用が不十分な状態だったらどんなリスクがあると感じていましたか?
【遠藤社長】一番のリスクは、次に引き継ぐ人たちがよくわからず、いつか見直すタイミングが来るということでしょうか。正直、何か問題が生じているということはなかったのですが、次の世代に向けて分かりやすくしておきたいというのが着手を決断した理由です。
Q2. 当社(伊東)の第一印象や依頼の決め手について
【伊東】当社のセミナーに参加された後に依頼をいただきましたが、当社(伊東)の第一印象や依頼した決め手はなんでしたか?
【遠藤社長】セミナーの案内をいただき、内容を読んだ段階で「今の当社の課題にちょうど当てはまる」と感じました。実際、セミナーの内容を自社の状況に重ねて理解できる部分が多く、お願いしやすかったと感じました。
また、伊東さんとお会いし話を聞いて、誠実に対応してもらえそうだと確信しました。
Q3. 実際に支援を受けてみての大変さや感想について
【伊東】契約をいただき支援を開始した後は、月1回の定期訪問でヒアリング→提案・ディスカッション→意志決定というサイクルを回していきましたが、実施に支援を受けた率直な感想をお教えください。また、外部の人間が支援することのメリットなどは感じましたか?
【遠藤社長】定期的に伊東さんに来てもらって、とにかく止めないで引っ張っていってもらいながら進めていくことができたと思っています。宿題や課題がぎりぎりになることもありましたが、“毎月必ず進める”というペースが良かったと思います。
また、人事制度そのものの作り方がわからないことがあったので、勉強しながら進められました。それと、特に賞与の決め方を“見える化”できたのは、大きな成果だと感じています。
【遠藤部長】社内メンバーだけでやると進みづらかったことも想定されましたが、外部の伊東さんが関わることでスムーズに構築できたと感じています。
また、年収の相場比較などのデータは非常に有用で、当社の現状を認識することができたのがとても良かったです。
Q4.導入後の変化や手ごたえについて
【伊東】まだ制度がスタートした直後ではありますが、何か感じた手ごたえや社内の反応、制度導入の良い兆しなどはありますか?
【遠藤社長】社員説明会で伊東さんに制度の仕組みを説明してもらった後、「制度の内容が非常に分かりやすくなった」という意見が挙がってきました。
まだ制度を導入したばかりですが、これから社員のモチベーション向上につながっていくことを期待しています。
【遠藤部長】評価と給与がつながったので、今後はより制度の運用が重要になると思います。評価の流れがより明確になったことで、評価シートも“なんとなく書く”から、“自己評価と振り返り”を意識して書くようになっていくと期待しています。
そして、その結果が給与に公正に反映される。そのサイクルを回してモチベーションの向上につなげていきたいと考えています。
Q5.今後の事業展開に人事制度をどう活用していくかについて
【伊東】今回導入した人事制度ですが、これを運用して貴社の事業展開にどう活用していきたいですか?
【遠藤社長】会社を引っ張ってもらう立場の基幹社員に対して、評価が給与に明確に連動することで、ますます能動的に動いてもらいたいと考えています。
特に昨今、労務費の管理という観点でより緻密な対応が求められており、会社としても明確な基準を持って決めていくことが必須だと感じています。
【遠藤部長】特に賞与の決め方について、“原資”というみんなで稼いでいく共通の数値目標を導入したので、モチベーションにもつなげていけると思います。
【伊東】人事制度の導入に迷っている経営者の方にどんなメッセージを伝えたいですか?
【遠藤社長】見える化したいという気持ちは多くの経営者にあると思います。
しかし、人事制度について学んで自社で作っていくのはなかなか大変だと思います。そこで、外部の専門家に関わってもらい、“進めざるを得ない環境”を作るのも良い方法だと思います。
また、減点主義ではなくモチベーションが上がるような制度を作りたいと考えていました。社員の成長と会社の成長を前向きに結びつける考え方を取り入れられたのは大きな成果だと思います。
【伊東】最後に「当社に依頼してよかった」と感じる点があればお教えください。
【遠藤社長】「伊東さんに責任感と熱意を持って取り組んでいただけて、我々もやる気にさせてもらって感謝しています。」
【遠藤部長】“頭の中のモヤが取れた”ということです。 人や組織の問題があると、本業の方にも影響がでてしまいます。会社を支える社員を正しく評価できる仕組みができたということは運用しやすくもなりましたが、社員にとってもきちんと評価されると感じるはずです。きっと今後の運用で喜んでもらえると思います。